2015年04月08日

F1種とミトコンドリアの関係について

3月末までの種蒔き活動(千葉、大阪、兵庫、島根、岡山)の中で、ショッキングだったことの一つは、742番「日本エコビレッジ研究会」多久和氏がF1種の種を何種類か机の上に何気なく置いていたことです。エコビレッジは私も2、3度お世話になりましたが、不耕起栽培の岩沢信夫氏の講演会を始め、様々な貴重な講演会を世話している団体です。http://www.ecov.jp/index.html

日本エコビレッジ研究会が謳っている中に

「地球環境の保全」
「持続可能な社会」
「生物の多様性」
「自給自足」
「地域資源」
「資源循環」という言葉があります。

しかし、

◎多量の農薬や化学肥料を必要とするF1種は「地球環境の保全」にはなりません。

◎F1種は一世代限りの種であり、「持続」しません。

◎F1種の目指すところは一作物一品種の経済性であり「生物多様性」に反します。

昨今「絶滅危惧種」が声高に叫ばれますが、F1種の登場により、作物の絶滅危惧種は無数に出てきています。しかし、何故か「絶滅危惧作物」には一切の配慮がありません。

◎種こそ「自給自足」をしなければならない重要なものです。F1種を使い始めると毎年種を買うことになり、自給自足とは言えません。

◎「地域資源」「資源循環」を謳うのであれば、地域の在来種を使うべきであり、F1種に頼るべきではありません。

日本政府はタネには関心がなさそうですが、昨年安倍首相の奥さんが野口さんと雑誌対談(「致知」2014年7月号)をしています。首相は政治家としてしか動きませんが、安倍昭恵さんは首相の奥さんとは言え、その女性としての感性と生物的危機感から動くのでしょうか、こういう発言があります。

「私がいまここで対談をするのも、もしかしたら主人(首相)に不都合なことなのかもしれません。けれども私はそんなことよりも、今後日本や世界がどうなっていくのかということのほうが本質だと思っています。」

また、ビルゲイツが主導して2008年に操業開始した「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」では450万種を目標に種の収集が始まっています。無論それはF1種ではなく、固定種、あるいは在来種です。

日本エコビレッジ研究会にぜひお願いしたいのは、F1種について詳しい野口勲さんの島根県内での講演会の実現です。野口さんの話では、島根県からはまだ講演会の依頼がないそうです。私の実感としても、島根県民はF1種のことを知っている人は非常に少ないです。

日本エコビレッジ研究会はF1種のことを詳しくご存知ないから、不用意にもF1種を育てようとされていたのではないかと思います。エコビレッジさんに理解してもらうために、また種を手渡された方のために、このブログに関心のある方に、これからの人類の将来を危惧している方のために、また私自身の知識の確認のために、再度野口勲氏の「タネが危ない」を熟読しました。F1種の何が問題なのか、それをできるだけ分かりやすく説明したいと思います。科学的な問題ですが、ぜひ理解をして頂きたいと思います。

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細胞の中のミトコンドリア

人間の細胞の組織の中には、ミトコンドリアという重要な組織があります。これはエネルギーの発生装置であり、免疫機能を司ります。また、他方では老化の原因になったり、癌の転移の原因にもなります。人間は身体の臓器の健康状態を気にしますが、実はミトコンドリアの数を増やしたり、正常な状態を保つことの方が根本的なことであり全身的なことであると、最近の科学は教えています。

雄しべが無い、あるいは花粉の無い雄性不稔というF1種の植物は、このミトコンドリアの遺伝子の異常です。また、マウスの実験では雄の不妊症、無精子症はミトコンドリアの遺伝子が傷つくことが一因であると結論づけられています。つまり動物、植物を問わず無精子症はミトコンドリアの遺伝子の異常なのではないかということです。

我々はこの生殖能力を失った、ミトコンドリア異常のF1種を日々食べています。ミトコンドリア一個分は小さなものですが、例えば玉ネギのミトコンドリアはその重さの1割を占めています。

問題は、ミトコンドリア異常の野菜を、あるいはミトコンドリア異常の作物を食べている家畜を日々食べている我々の身体はどうなっていくのかということです。過去我々は何十年も食べ続けており、すぐに死ぬわけでも病気になるわけでもないので、安心しているだけなのです。1944年に世界で初めて雄性不稔のF1種が世に出た頃にはミトコンドリアの遺伝子異常のことなど知るわけも無く、いまだかつてそれを食することが生物学的に人類、動物にとってどうなのかは科学者さえ、だれも知らないのです。しかも、この研究はいまのところだれもしていないようです。野口さんも「だれかしてくれないか」と望んでおられます。

しかし、すでに我々は日々食べており、すでに全人類(特に先進国)によって人体実験されているというのが現実なのです。避けようもないほど、蔓延しているのです。

それ故に、私はF1種ではない固定種、在来種を自家栽培するなりして、あるいは話題にするなりして、小さな抵抗をしてほしいと願っています。まだ安全の確認がとれていないものを安易に口にすべきではありません。特に子供達にはそうであってほしくないと思います。また、そういうことをひとつひとつ疑ってかかることが、それこそ永続、持続に繋がる道だと思います。政府や大企業、マスコミが提供するものや情報を鵜呑みにすべきでないことは福島原発で学んだはずです。

◎科学の苦手な方に。

ミトコンドリアとF1種のこと、わかりましたか?わからない人に、これを我々の生活の中での実例で実感するにはどう説明すればいいのか?極端な例かもしれませんが、試みてみます。

例えば、ミトコンドリアには免疫機能があります。これを軍隊と考えてください。軍隊は自国を守るために一生懸命働きます。それが本来の仕事です。しかし、もし軍隊の中に何らかの原因で目的の無い異常な思想が植え込まれたとします。軍隊はどうするでしょうか?異常な行動をし、自国民をも攻撃する可能性も出てきます。コントロール機能も失ってもいるでしょう。ミトコンドリアの異常というのはそういうことだと思います。

その軍隊が他の国の軍隊に勝利した(つまりそれを食べた)としたら、その軍隊はまた異常な行動をとるのではないか。異常とは目的が定かでなく、時に自滅的にもなり、それが自滅とも知らない。

そういう異常を起こした軍隊は異常を起こした植物のミトコンドリアと相似しています。また、それを食べる(思想を受け取る、受け入れる)のが人間であるということです。果たして、人間のミトコンドリアに異常は起きないのか?

恐ろしいことは、ミトコンドリアの場合は、戦争と違い時に無意識的(知らずに)に入り込んで来るほど蔓延し、その知識も無い人がほとんどだということです。しかも、異常なのか正常なのか、危ないのか危なくないのか、その見極めが我々の五感では全くできません。

F1種(雄性不稔)は当初、すばらしい発明だったかもしれません。悪気はなかったでしょう。それで経済も潤ったし、沢山の人々の食料にもなったでしょう。しかし、何か問題が発生したときに、それを止める手だては持ち合わせていなかった。経済の問題を含め余りに大きな問題、多くの人々を巻き込んでいるために、ほとんど引き返せないのです。

そういう点を考えると、我々は一体何を目指して生きていたのかと思います。


posted by 種まく旅人 at 14:01| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by 平澤 at 2017年05月18日 11:39
大きな問題ですね。
ところで異常なミトコンドリアを食べても、胃液で消化して栄養素として取り込むと思うので、それが人のミトコンドリアに影響するというところがよくわかりませんでした。
Posted by 平澤 at 2017年05月18日 11:47
科学者ではないのでわかりません。ミトコンドリアが強力な胃液によって完全に溶けてしまうのかどうか、わかりません。残ると仮定して野口さんは書かれているのだと思います。
Posted by 種蒔夫 at 2017年05月18日 13:05
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