2017年08月13日

山の中から抜け出した日ー赤い服を着た宇宙人

8月5日夜から8月12日朝まで一週間ほど山の中にいました。その間に心配のメール、励ましのメールを何通か頂きました。ありがとうございました。中には500キロ離れたところから助けに来ようとされたり、、、その気持ちだけで随分救われました。

しかし、一方でどうしてそんなに頑張るのか?と疑問に思われた方もおられたと思います。しかし、心配されるほど山の中での生活は大変ではありません。だいたい、今回の旅は山、川、海等自然の中で車を停めて宿泊していますから、それとあまり変わりません。ただ、「脱出」という課題があったことだけが異なることでした。ガソリンも満タン、食料、水も十分でしたし、心配することはほとんどありませんでした。

ただ、この課題は思った以上に難題でした。何故なら、タイヤの半分が地面に隠れ作業がしにくい上に、地面全体がぬかるんでいたので、ジャッキで上げようとしても、下にめり込んでいく状況でした。金槌と手で掘っていくだけでも大変なのに、最も作業しにくいところに大きな石があったり、また掘れば掘るほど、水が染み出して溜まる量が増えるのです。次々に難題が降りかかり、何だか試されているような気さえしました。
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11日に最後の試みと思って、力を振り絞ってやった結果が再び徒労に終わりました。翌12日、もし天候が雨でなく、疲労度が軽ければ、最後の最後の試みをしようと思っていましたが、残念なことに左腕は上げることも難儀なほどで、しかも雨。断念するしかないなと観念して、保険会社に電話しました。

ところで、8月5日の夜に何故山に向かって行ったのか?

青森県の種蒔きは北海道に入る前の6月末から数日と、8月1日〜15日を予定していました。ところが青森は極端に情報がないところで、北海道に入る前に1件、8月に2件しかありませんでした。それでも訪ねた先で新たな情報も得ることもあるので、それほど心配はしていませんでしたが、それさえほとんどない状況でした。木村さんのところでも県外情報はあっても県内情報はありませんでした。

日本中に広まった奇跡のリンゴの木村さんの地元なのに、どうして無農薬農業や自然栽培や自然食品の情報がないのか?とても不思議でした。しかし、よくよく考えてみれば、福岡さんにしても、川口さんにしても、かなり知名度が上がった人たちの県や市でも、自然栽培が盛んになったと聞いたことはありません。単に自然栽培者の農地内で全国から集まった研修生たちによって盛り上がっているだけのような気がします。

青森はかなり保守性の強い地域だと思いました。それ故に、木村さんのやり方には相当批判的だったであろうし、今だにそれが続いているのではないかと思います。今でも木村さんの周辺農家はほとんど農薬農家だと思います。それほど保守性は根強いものがあり、おいそれとは変わり得ないものだと思います。

マスコミが騒ごうが、映画になろうが、健康によかろうが、やり方が確立されようが「みんなと一緒」が基本の日本の保守的農業なのかなあと思います。国が変わらない限りは、浸透していくことは難しいのかもしれないと思いました。

ですから、青森県は自然栽培農家は多くはないだろうし、在来種、固定種に対する興味関心も薄い。種交換も不必要。ならば、私の活動も難しいかもしれない。しかし、日程は8月15日まで。無駄にはしたくない10日余りの日々をどうするか。発想の大転換「そうだ!宇宙人に蒔こう」それは、木村さんに会った直後でもあるし、UFOが出るという岩木山を目の前にしていたからでもあります。

ネットから拝借した岩木山
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それで、夜の9時頃に「岩木高原県立自然公園」を目指しました。「高原」「自然公園」の言葉につられて心地良い所と思って行ったところが、単なる砂利道の山の中だったのです。行き止まりになったので、引き返そうとアクセルを踏んだ瞬間にぬかるみ埋まってしまい、車から出て見た光景がこれです。得体の知れないダムのような建造物。UFOが出るには相応しいかも知れないけれど、怖いなあ、、、。
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しかし、怖いも何も、そこからもう動けないのですから、留まるしかありません。簡単に飯を食った後に、怖々一夜を明かしました。翌日からの行動は以前にお知らせした通りです。こうして四苦八苦している間に宇宙人が来て、車体をフワーと浮かしてくれるんじゃないかと期待したり、抜け出た暁には「よくやりました」と出てくるんじゃないかとか、色々想像して作業していたわけです。だから、簡単には諦めきれなかったのです。

しかし、最後には赤い服を着た宇宙人が日本製の車で引っ張り上げれくれました。ありがとうございました。珍しい坊主頭に手ぬぐい姿の宇宙人と帽子を被った宇宙人に7923番と7924番。
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posted by 種まく旅人 at 08:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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