2015年06月11日

胎動を始めた種蒔き

このところ、種蒔く場所は人が教えてくれるようになり、会う人会う人が興味深い人ばかりで話も長くなり、ネットを見る時間もままならず、更新ができずにいます。報告する内容ばかりが増えて、報告する時間がない状況です。さらに、取材される立場にもなり、ラジオ放送と新聞取材が一つずつ待っています。

さらに、泊まっていきなさい、食べていきなさい、あの人に会いなさい、アルバイトしてください、、、とオファーが続き、大変ありがたい状況です。それなのに、お世話になったところで料理でお返しをしようと思ったら、右親指を切ってしまい、ちょっと不自由な状況になりました。

これは休めということだと思い、ちょっと休憩することにしました。15日18時にFM岡崎の「いまどき旬」という番組に生出演するので、番組の中で話す内容をまとめたりしようかと思います。また、種が足りなくなったので補給先の宝塚の姉の家から送ってもらうことにしました。400枚来るので、欲しい方がおられたら以下までお知らせください。daiki8822@yahoo.co.jp

ところで、15日の放送は以下のアドレスに行けば、ラジオでなく映像で見ることができます。映像をここに貼付けることができればいいのですが、やり方を知っている人がいたら教えて下さい。

http://www.stickam.jp/fmokazaki/stickon#webcam

また「Facebookをしているか?」という問いかけが多く、いよいよやる気になっていますが、このブログをFacebookに転載するやり方に四苦八苦しており、未だに解決していません。もし、Facebookに詳しい人がいれば連絡をください。daiki8822@yahoo.co.jp

今日のタイトルを「胎動を始めた種蒔き」と書きましたが、「胎動」というのは、以下のような説明がありました。

「胎動って赤ちゃんからのサインなんですよね。くすぐったかったり、ときには痛かったりするようですが、元気な赤ちゃんからの合図です。生まれてくるのが楽しみですね。」

受精はしたはずなのに、「うまくいったのかなあ?」と心配する父親の心境でしたが、どうも妊娠しちゃったみたいな感じがします。どんな子が産まれるのか本当に楽しみです。
               赤ちゃん五郎八
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2015年06月03日

三つの手紙

種が足らなくなり、補給に宝塚に帰ることもままならず、急遽手持ちの種籾ハッピーヒルを袋詰めして1671番〜1729番まで作りました。小麦は無かったので、その番数だけありません。

また、文章を変えてみました。過去の文章を何度も読み返し、試行錯誤を繰り返していますが、だれにでも分かりやすく、全体を理解してもらうことの難しさを感じています。

それにしても、今火山噴火や地震が頻繁に起こり、政治的なこともごたごたしており、2015年は大きな変化が起こる始まり(災害、異常気象、経済、原発、戦争、食料危機、疫病などなど)だと感じて(どんな問題が起ころうと最後は食だと感じて)旅立ちましたが、それが現実的なものになりつつあることを感じるこの頃です。自分の居場所を今一度認識してほしいと願っています。今、日本のどこが安全かはだれにもわからないほど、日本が全体的に危うい感じです。ただ、都会よりも田舎の方がまだましだろうと思っています。都会は逃げ場が無いことも多いですし、被災したときにはエネルギーや食や水の問題が起こり、場合によっては都会では生きていけません。特に高層ビルでは顕著でしょう。田舎は何とか工夫すれば、生きるのに必要なものは何でもあります。それに心身ともに健康にいいのは言うまでもなく、感性も磨かれますし、例え災害が無くとも人間本来の生活を取り戻せます。動く計画がある人は早めに、動けない人は準備を怠らず常に臨機応変に。

また、こうして車で旅していると、車の生活は案外と融通が利いていいです。どこでも行けますから。ただし、道路とガソリンの問題はありますが。いざという時のために、車に必要なものを積み込んでおくのも大事なことだと思います。種籾も忘れずに。

新しい順から、同封した手紙の内容を転載しておきます。特に一番目の手紙は他の手紙には無い内容があるので、興味があれば読んでみて下さい。

三番目の手紙(1671番〜1729番)

私が栽培した米と麦の種を配って3ヶ月が過ぎ、1600人に渡しました。その中の一人が「あなたの気持ちは分かるけど、俺はもう諦めているんだ」という人にも出会いました。つまり、その人は「人類は自らの欲望によって滅んでいくのだ」と。実は私も同じことを考えていました。

モダンアートの仕事を中断し、この数年は島根県の田舎で無農薬米を作っていましたが、昨年の耕耘機の事故(へりで搬送)が発端になり、本当に人間は愚かで、崩壊していくだけなのか、多少でも望みがあるのか、それをこの目で確かめたいと思い旅立ちました。旅をするだけでなく、多少でも希望が持てることをしようと、種を蒔く(配る)ことを思いついたのです。

何故なら、農薬、化学肥料に頼らず自然に即した栽培が、この地球のことを考えるという壮大なことに直結していると自らの栽培経験で多少なりとも理解できたからです。また、私と同じような農法の方達も同様な思いを持っている人が多いことを実感しました。科学に依存し、効率性と経済性を優先する社会を見直すには、これが最も手っ取り早いことだと思ったのです。

原発と同様に、遺伝子操作や人工知能は使い方次第で我々を崩壊に導くであろうと私は思います。分かっていても、それに突き進むのが人類かもしれませんし、我々一般庶民には選択の余地など無いのかもしれません。しかし、現代のこの路線から外れるその第一歩は、たぶん植物に目を向けることだと思います。安全な作物栽培の農業をすればさらに人間社会が作り出すものではなく、大自然が語りかける言葉がわかるようになると信じています。

野菜類の種のほとんどはF1種という一世代限りのものに代わり、我々が食する作物は遺伝子組み換え以前に問題を孕んでいます。同封の種は固定種と言われる安全な種です。栽培するもよし、じっくり眺めるもよし、冷蔵庫に保存するもよし。目先のことに捕われず、自分と地球、人類と地球というスケールで自らの人生を省みる機会になれば幸いです。栽培方法に関しては以下のブログ「種蒔く旅人」カテゴリー「栽培の薦め」を参考にしてください。

メールアドレス daiki8822@yahoo.co.jp
ブログ「種蒔く旅人 ハッピーヒル」 http://happyhillcontest.seesaa.net

二番目の手紙(800番くらい〜1670番)

私は国内外で30年間創作活動(絵画、彫刻等)をしていました。イタリアでは石彫を学び、5年前に島根県の山奥の石切り場の近くに借家を借りて石を彫り始めました。畑があったので、野菜を作り始め、とうとう米や小麦まで作りました。

私にとって、当初は土はどれも同じに見え、種をどこに蒔いても育つと思いました。しかし、化学肥料や農薬を使わない栽培には、植物や動物の死骸が土に還ることが不可欠であることが段々とわかってきました。そうすると非常に奥深いことをしているように思えました。我々のこの地上での生活はいろいろなものが循環して成り立っており、それが自然の摂理だと知りました。

「食べ物はスーパーにある」と思っていた生活も変わりました。元々食べ物は農村にあり、田んぼや畑や自然の中にありました。それは梱包されているのではなく、土に生えていました。自然の恵みであり、空気や水と同じなのです。しかし、今では水も食べ物も人間が支配し、金銭が介入し、貪欲に金を求めるために飲み物や食べ物の本当の価値は下がってしまい、本来口にすべきでないものまで口にするようになりました。

農薬、F1種(一世代限りの作物)、添加物、遺伝子組み換え、放射線、電磁波、各種石油精製品。汚染された水と空気と食物により、我々はすでに100年前とは全く異なったものを食べ、飲み、呼吸しています。精子数の減少は止まらず、このまま行けば2030年〜2040年頃には人類総セックスレス時代になり、人工授精でしか子供は産めなくなります。

人類の危機であるにも関わらず、我々はこの科学万能の時代を信じて疑わず、前進していると思い込んでいます。自然に反し、また自然を崇めることを無くしてしまった我々の末路は哀れです。「崩壊まであと一歩のところまで来た」と自覚した私は無農薬栽培した固定種を一万人の人に蒔く決心をしました。無駄な行為と知りつつも、一縷の望みを持って。何もしなければ何も始まりません。

興味があれば、この種を育ててみてください。米は福岡正信氏交配の「ハッピーヒル」、小麦は日本一のうどん粉とも、幻の小麦とも言われる「伊賀筑後オレゴン」。種まきは米は4月、小麦は11月。小麦は土へ、米はバケツに土と水を入れても育ち、地面に撒いても育つ品種です。詳細はブログを参考にしてください。私の願いは昔からの在来種や固定種を無農薬で自家栽培する、つまり食の自己防衛です。食の安全が危ぶまれていますが、一番良いのは自分で作ることです。自分で作ると自然のことも段々わかってきますし、我々の奇跡的な存在も奇跡的な地球のこともわかってくるかもしれません。栽培の経験は将来の命の保証になるでしょう。栽培できなければ、このまま冷蔵庫にしまっておいてください。いつか食糧難になったときに、家族や周りの人々を助けることになるかもしれません。  
         
          ブログ「種蒔く旅人」   http://happyhillcontest.seesaa.net
          メールアドレス      daiki8822@yahoo.co.jp

一番目の手紙(1番〜800番くらい)

これは、お米と小麦の種です。

だれでも食べることには関心を持ちますが、種には無関心です。しかし、種がなければ何も栽培できませんし、何も食べる事ができません。家畜も作物がなければ生きていけません。食べ物はスーパーやコンビニに行けば、いくらでも手に入りますから、みんな安心していますが、もしこの地球から種がなくなれば、スーパーやコンビニの棚には何もなくなります。

その種が今、問題を持ち始めています。皆さんが、あるいは家畜が日常食べている野菜類はほとんどが F1種という種類だからです。F1種というのは 一世代限りの作物で、それから種を採っても同じようには実らず、異品種(奇形、異質)ばかりになります。種の会社が利便性のみを追求し交配した結果です。また、企業による種の支配は食の支配にも繋がり、果ては我々が自由に栽培ができなくなる可能性もあります。

ただし、良い点もあり、色や形が揃い均一な成長をし、保存性が良く、作る・運ぶ・売るのに便利です。問題は毎年買わなければならないので費用がかかること、多量の農薬や化学肥料が必要なこと、また一世代限りの作物を食べていて人間の身体に悪くないかどうか。男性の精子数は以前は平均1億5千万個/ccあったのに、今では4千万個/ccに激減し、将来的には無精子症(2000万個以下)に達する可能性もあります。人間にとっての男性不妊(花粉が無い)と言われるF1種は、果たしてどういう影響があるのか?今のところ、米も麦もF1ではありませんが、TPPの動向次第ではわかりません。

F1種ではないものを在来種とか固定種といいます。これは以前のように、何世代にも渡って育てる事ができます。私はF1の問題を知るようになって以来、固定種、在来種を探して無農薬で育てていました。そして、昨年農作業中に事故に遭い、ヘリコプターで病院に運ばれ九死に一生を得ました。自分の人生を顧み、また将来を考えるのに良い機会になりました。それで一念発起、自分で作った種を日本中に撒いて歩くことにしました。それがこの種です。この二種類は固定種でも特別な種です。

米の方は「ハッピーヒル」といいます。福岡(ハッピーとヒル)正信という人がこれからの食料危機に備えて、多収穫の米を交配して作られました。上手く作れば同じ面積でコシヒカリの2倍できます。偶然手に入れ、無農薬栽培しました。小麦の方は幻の小麦「伊賀筑後オレゴン」。明治時代に日本人が交配して作ったそうですが、パンにしても、うどんにしても大変美味しいそうです。この種はネットで探って手に入れ、無農薬栽培しました。

一粒って、小さいですが、実はパワフルなんです。例えば、通常の米一粒から一年目は2000粒(ご飯一杯分)できます。。二年目にそれを全部撒けば、88キロの米ができます。それをまた全部撒くと、三年目は176トン(日本人2750人の一年分のお米)の量です。最低の米の値段で計算しても3520万円の価値になります。もちろん田んぼの面積も広いし、労力も要りますが、その始まりがたった一粒の種であるのは驚きです。さらに5年目には110億人分!このハッピーヒルならば、3520億人分!食料危機もたった一粒から5年で解決するどころか、全人類の50年分!計算上のことではありますが、一粒の価値は底知れぬパワーと永遠性があります。

興味があれば、育ててみてください。種まきは米は4月、小麦は11月。米はバケツに土と水を入れても育ちますし、地面に撒いても育つ品種です。小麦は土に撒きます。どちらも芽だし時期は水をたっぷり。詳しく書けないので、農家の人に聞いたり、ネットや本で調べてください。農家の人は優しい方が多いので農閑期や時間がある時なら、丁寧に教えてくださるでしょう。

私の願いは昔からの在来種や固定種を無農薬で自家栽培する、つまり食の自己防衛です。食の安全が危ぶまれていますが、一番良いのは自分で作ることです。自分で作ると自然のことも段々わかってきますし、我々の奇跡的な存在も奇跡的な地球のこともわかってくるかもしれません。栽培できなければ、このまま冷蔵庫にしまっておいてください。いつか食糧難になったときに、家族や周りの人々を助けることになるかもしれません。ブログに育て方等、いろいろ詳しく書いていきます。コメントを待っています。

  ブログ 「種まく旅人」 http://happyhillcontest.seesaa.net
  メールアドレス     daiki8822@yahoo.co.jp

以上です。最後のものが分かりやすい感じがしますが、当初は見境無く配っていたので、そうすると特に若い世代は長い文章や社会的な文章は読まない人もいることがわかりました。「文章が苦手」という人のために、短く分かりやすい方向に変えました。しかし、可哀想ですが所詮そういう方は救われないかなとも思うようになりました。今の時代、鋭い感性も大事ですし、情報収集能力も大事です。それには人間社会を語る言葉や知識に疎いようでは救いようがありません。そういう人は自分の判断より、というより自分で判断ができず、人の判断を当てにして右往左往することになるでしょう。天下太平の世は過ぎ、自己判断自己責任で行動を起こすべき時だと思います。

                 逃げろー!
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           警告犬五郎八 八百津町五宝滝にて



posted by 種まく旅人 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 種補給休憩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月30日

800番目を終えて

紹介する番号が追いつきませんが、岡山市内でやっと800番目まで来ました。複数渡したこともあるので、実際には800人に会ったわけではありません。数えてみたら、実際に手渡ししたのは523人でした。

この活動を初めてみると、いろいろな発見があり、また同時にやりたいことが増えて行き興味が尽きません。人によっては馬鹿馬鹿しい行為に見えるでしょうけど、人がやらないことをあえてやるのは常識にとらわれている人には理解できない多くの要素を含んでいます。それは、アートの世界にも似ていて、これはもしかしてアートパフォーマンスかもしれないと思ったりします。

しかし、アートとして認められるか否かはどうでもいいことです。ただ、アーティストや学芸員、美術館訪問者にも配りましたが、それは元々アーティストであったことにかこつけてやっているだけであり、種を渡すための方便でしかありません。

大事なことは種をできるだけ沢山かつ様々な人に渡すことです。「種を手にする」こと自体が初めての人もいるでしょうし、そのことだけでも意味があると思っています。種とは何か、種にはどういう意味があるのか。それは、人類や地球のことを考えることにつながります。

F1種のことを伝えたいがために始めましたが、実際にはもっと多くの要素を含んでいます。最も単純に言ってしまえば「人間とは何か?」ということに尽きると思います。

人間は自然とともにある。
種は、その自然の中にあって最も根源的なものの一つである。

この二つが今の現代の我々の生活から徐々に離れている、あるいは忘れ去られていると思います。我々の日常生活は、自然からの恩恵をすっかり忘れて、自然に対して挑戦するようなことばかりをしているように思います。そのしっぺ返しは、遅かれ早かれ来るであろうと思っています。そのためには、今からそのことを再確認し、そのしっぺ返しに対応できるように準備を怠ってはいけないと思うのです。

それには、まず自然を見直し、自然に寄り添った生活に戻すことだと思います。人間は自然が豊かなところに住むべきなのです。それなのに、今の生活は自然を破壊して作り上げた都会に大多数が住んでいるという歪(いびつ)な生活になっています。それが歪だと気付いている人がどれほどいるでしょうか。

しかし、とにかく気付いた人から都会生活から足を洗うべきだと思います。利益追求の生活から、地球を守る生活に戻すべきです。地球を守る姿勢になりさえすれば、地球はそれなりのことを返してくれるはずです。

種を再び梱包、補給し、この二ヶ月の活動の反省をして、数日後再び旅立ちます。次回は中国地方と関西を回りたいと思います。800番目までは、後日紹介致します。
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posted by 種まく旅人 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 種補給休憩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする